日本とヨーロッパ、プラスチックのリサイクル率はどう違う?
私たちは日々プラスチックの分別回収を積極的に行っており、日本はリサイクル先進国だと考えがちです。
しかし、実態はその約60%が『サーマルリサイクル』という名目で焼却されており、プラスチックとして再利用されているものはわずか約22%。
以前の記事「プラスチックのリサイクル方法3つを解説」でも説明しましたが、『サーマルリサイクル』については世界ではリサイクルの一種として認められておりません。
 
日本の現状と問題点
前述の通り、日本ではサーマルリサイクルへの依存率が非常に高く、回収された廃プラスチックは焼却されて再利用されることはあまりありません。
また、サーマルリサイクルではCO2排出、有害物質の発生等、デメリットもあります。
なぜマテリアルリサイクルが進まないのか?
プラスチックはリサイクルする度にプラスチック分子が劣化してしまい、品質が落ちていきます。
また、プラスチックの選別作業、高品質を保つための設備、その後の成形工程、各方面でコストもかかります。
資源を使って新しく作るほうが、コストがかからないのです。
 
ヨーロッパのリサイクル事情
ヨーロッパが日本と大きく違うのは、『サーマルリサイクル』は「熱回収」「エネルギー回収」と呼ばれ、リサイクルに含まないという点です。
サーマルリサイクルを除く廃プラスチックリサイクル率は約40%と、日本の2倍近くが再利用されています。
また、リサイクルはもちろんのことリデュース(削減)にも積極的に取り組んでいます。
 
終わりに
世界的に見てみれば、日本のリサイクルの水準は決して高くありません。
よりリサイクル率を上げていくには、環境に配慮した方法で高品質なリサイクルが可能な設備、リサイクルコストの削減が必要となっていきます。
また、リサイクルだけではなくリユースやリデュースに目を向けることも大事です。
日本シームは環境機械メーカーとして、『マテリアルリサイクル』を行う上での課題とされる廃プラスチックの選別や分離、洗浄が行える装置の開発を継続し、これからも循環型社会の実現を目指して参ります。
 
 
	 洗浄粉砕機
洗浄粉砕機 破砕機
破砕機 高精度洗浄設備
高精度洗浄設備 粉砕機
粉砕機 切断機
切断機 水処理設備
水処理設備 微粉・細粒機
微粉・細粒機 乾燥機
乾燥機 プラ洗ユニット
プラ洗ユニット 洗浄脱水機
洗浄脱水機 減容・造粒機
減容・造粒機 選別機
選別機 混合機
混合機 分離機
分離機 搬送装置
搬送装置 
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
                       
       
              
              
              
              
              
              
              
              
              
              
             