水平リサイクル”と“カスケードリサイクル”の違いを解説
今回はマテリアルリサイクルの中でもお問い合わせの多い “水平リサイクル” と、聞き馴染みの無い “カスケードリサイクル” をテーマにした内容でお送りします。
水平リサイクルとは?
水平リサイクルとは、リサイクルする前後で同種の製品になる事です。
PETボトルのボトルtoボトルがそれにあたります。
カスケードリサイクルとは?
カスケードリサイクルとは、同じモノにリサイクルが出来ず、質の劣る衣服等、他のモノに再製品化する事を指します。
“カスケード”とは英語で滝を意味し、滝の様に徐々に落ちていく様子から、『品質の下がるモノにリサイクルする事』をカスケードリサイクルと呼ぶようになりました。
カスケードリサイクルでは、リサイクル後の製品の品質は下がりますが、製造時の費用は水平リサイクルに比べ、比較的安価となっています。
しかし、カスケードリサイクルでは常に品質の下がるモノへと変え続けるので、いずれはリサイクルが出来なくなります。
水平リサイクルに向けた弊社の取り組み
カスケードリサイクルに比べ、水平リサイクルでは常に同じモノへとリサイクルし続けるので、正にエコと言えるのではないでしょうか。
今まで水平リサイクルが難しいとされてきた生活用品や、食品の包装材等のフィルムに注目が集まっており、弊社にもお問い合わせが増えております。
フィルムはインクが印刷されている場合、そのままペレット化すると雑色のペレットとなり、用途が限定されてしまいます。
しかしインクを落とす「脱墨」という工程を経て、着色前の透明なフィルムにすれば、色も自由に着色でき、使い勝手が良くなります。そのインクを落とすサポートをするのが新製品『なるとトルネード NTA-500型』です。
こちらの製品は脱墨をしたいモノとインクを落とす薬液をタンクに入れ、攪拌させる事でしっかりと薬液を浸漬させ、脱墨の効果を高めます。
脱墨後のリンス工程に使える機械として『洗浄粉砕機 PFシリーズ』がございます。
水を使いながら粉砕する事で汚れや付着物を落ちやすくします。
『なるとトルネード』と『洗浄粉砕機』は、弊社サンプルテストフロアにて試験が可能となっております。
例えば『なるとトルネード』で脱墨の試験後に、『洗浄粉砕機』と『洗浄脱水機』を使用する事で、リンス工程までをテストすることが可能です。脱墨のお悩みを弊社がお手伝いいたします。
最後に
その他にも、弊社では水平リサイクルを後押しする機械がいくつもございます。
「機械について話を聞いていみたい」「実機テストをしてみたい」などのご相談、ご要望がございましたら、お気軽に日本シームまでお問い合わせください。